迅速な対応が求められる報道取材。北海道のニュースを空から支えます。
北海道は国土の約22%を占め、関西、中部、東海、関東、信越、北陸の各地域がすっぽり入る広さです。
各系列テレビ局とも、本州ではこれらの地域毎に報道ヘリコプターを配置していますが、北海道は札幌1機だけです。
一方、北海道は太平洋、日本海、オホーツク海と三つ異なった性質の海に囲まれ、中央を大雪山系と日高山系が大地を分断し、地域によって気候が全く異なります。 よって、暴風雪、突風竜巻、猛暑干ばつ、高波浸水、崖崩れ、路盤崩落、河川決壊、田畑冠水、船舶遭難などなど、厳しい自然環境による事故や災害は多種多様、特に近年では地球温暖化の影響を受け、本州並みの集中豪雨や勢力が衰えないまま北上した台風による災害が多発するようになり、まさに災害のデパートと言える状況になっています。
このように、北海道での航空取材は「広大な範囲」「各局1機」「厳しい自然環境」「様々な事故や災害」という特異性があります。
北海道航空はこのような困難な環境の中、各系列テレビ局や新聞社の専用報道取材機を運航しており、安全運航を第一に迅速確実に北海道の「今」を全国にお届けしています。
100年に一度の災害まで想定
災害発生時、政府や地方自治体は多数の航空機を使って災害の状況を把握しようと活動しますが、得られた映像や情報は防災活動や復旧活動のために使われるのみでテレビや新聞で提供されることはほとんどありません。
一方、民間航空会社が行う報道取材飛行の活動では、災害の状況を全国民が見ることが出来るのテレビや新聞であまねく知らしめることができ、その情報は企業活動の調整、交通網の調整、物流の調整、避難準備、援護支援、復旧活動など、人々の生活に直結しています。
この点において官公庁の航空活動と異なり、民間航空会社といえども公共的な役割を担っているといえます。
北海道航空はこのような使命の重要性を認識し体制の整備を進めています。
特に昨今、東日本大震災をはじめ「100年に一度の災害」「想定外の災害」ということがしばしば聞かれるようになりました。
北海道航空自体がそのような災害に直面した場合でも被害を最小限にくい止め、航空取材活動を開始継続できるよう、放射能測定器や非常用発電機の配備など様々な対策をとっています。
ご利用可能な航空機と撮影機材(専用契約機以外)
AS350B2
C90A
TU206G
172R
報道取材飛行で通常使用な航空機は、札幌丘珠空港からはヘリコプター(AS350B2)、ビジネス双発飛行機(C90A)、セスナ機(TU206G)、女満別空港からはセスナ機(172R)の計4機です。
撮影機材として、AS350B2では 「デジタルハイビジョン機外防振カメラ(ACE LX-3)」や 「ヘリコ3 カメラスタビライザー」が使用可能です。
これらの機体や撮影機材は他の業務飛行にも使用いたしておりますので、使用に際しては予めお問い合わせください。